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2017年6月 3日 (土)

海賊王になれるかどうかの前に、やっておくべきこと~「メッセージ」を見て

先日、映画「メッセージ」を見て参りました
大変面白うございました。でも、ちょっと難解。
あなたの人生の物語という小説が原作だそう。
細かく書くとネタバレになってしまいますが、「サピア=ウォーフの仮説」がさらにその素材になっている様子。

では、サピア=ウォーフの仮説とは?
Wikiでは「言語はその話者の世界観の形成に差異的に関与する」というもの。
平たくいえば、その人が話す言語は、その人の世界観に影響するということ。
もっと平たくいうと、話す言語が違っていると、知覚する世界だけでなく認識さえも変わってくるという感じ?
普通一人称といえば自分ですが、仮に一人称が「何か超越した存在」、二人称が自分、三人称は「自分以外の皆さん」という言語がもしあったとすれば、そういう世界で育つわけで、生まれながらにして神が主たる存在として自分の中に(心とかなんとかというのではなく、存在として)あり、それが自分と対話をして、その結果、自分を動かし/動かされて行動になっていたりする、みたいな感じでしょうか。常に超越した存在があるという前提になりますし、それなくしては自分も他者も存在しないということになります。
また、親子や友人、恋人という概念もないかもしれません。それらはすべて三人称で「自分以外のだれか」ということになってしまいますから。
まぁ、本当のところは分かりませんけどね。
この映画では、これとはまた違った「言語」の設定になっています。

こうした言語についての考え方を言語相対性仮説ともいうそうです。
ちなみにサピアはドイツ生まれの言語学者、イェール大学で教鞭を執った頃にウォーフがその元で学んだという師弟関係なのだとか。
これとは逆に、もともと概念というかそういうものが人間には備わっているのであって、それがさらに生得的に持つルール(文法)の上で言語となっていくのである、という考え方もあります(生成文法?)。

それにしてもこの、言語が世界観を形成するというのはとても興味深い話ですよね。

で、どうしても話はキャリア開発に結びつけてしまうのですが・・・「キャリアゴール」の話。
キャリア開発というとゴールを設定して、そこに向けてどう取り組んでいくのか、という話になりがちですが、これって、そんなに簡単な話ではないです。
そもそも、ゴールに設定できるものは、自分の知っている範囲のものでしかありません。
麦わら帽子をかぶった例の少年も、海賊王と「ひとつなぎの大秘宝」のことを知ったから「海賊王になる」というのであって(いや、も少し複雑ですけど)、海賊王の話を知らなければ、そうはなろうとは思わなかったはずです。
宇宙に人が行くようになるまでは(あるいはそういう概念が登場するまでは)、宇宙飛行士という職業もないので、それをキャリアゴールにする人もいないという。「宇宙に行きた~い」くらいまではあるけれど。

その意味では、かつてこのブログにも書きましたが、小さい子供や小学生たちに「大きくなったらなんになりたい?」と聞くのって、もともと無理筋な話。
さらにその範囲で決めた「じゃぁわたし〇〇になる」とかいって、それに向けて頑張りはじめのって、もしかしたら可能性をつんじゃうことになっているかもしれないわけです。
あぁ怖い。聞く人は分かって聞いているのでしょうか?
そこのお父さん、「私お父さんのお嫁さんになる!」って言われて喜んでいる時ではないかもしれませんよ!

さらに時節柄キャリア開発ワークショップ・CDWの話にどうしても結びついてしまいますが、このワークショップではキャリアゴールの設定、そしてアクションプランの作成まですることになっています。
だからこそ、2泊3日の時間がかかるのですけれど、じつは、キャリアゴールとアクションプランは不可欠だとは、私は思っていません。
プロセスとして設定はしていますが、「この部分はクリアにできなかった」というのであっても良いと思うのです。
ゴールやアクションプランがはっきりしていると、そのあとは自信を持って進められますし、やることがはっきりしているので効率も良いです。
でも、はっきりしないとだめなのか、というとそうではなく、しばらく温めておくとか、もう少し模索してみる、でもよいと思うのです。
良い頃合いまで温まった、模索していたら見えてきた、という時期が来たときに、CDWでやってみたキャリアゴール設定、アクションプラン作成の経験を思い出して、その時に改めてやれば良いのです。

ところで、冒頭でふれた「メッセージ」ですが、この世界だとキャリアゴールは多分必要ではありませんね。
なぜか? それはぜひ映画を見てみて下さい。

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