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2008年5月15日 (木)

ワーク・ライフ・バランス

昨日は、「はたらきたい。」のトークイベントの前に、ワーク・ライフ・バランス(WLB)のセミナーに行って参りました。こちらもおもしろかったですよ。

最近取り上げられることの多いこのテーマですが、実は個人的には、あまり取り組みたくないテーマでした。なぜなら聞こえてくる論調は「男性中心社会で女性が働きにくい」「もっと育児に時間をかけられるようにすべきだ」「当然男性もそれに取り組むべきだ」「労働時間が長すぎる。早く家に帰れるようにすべきだ」というものが多いように思うからです。どちらかというとジェンダー問題の一環として取り上げらているような。また、休業制度をはじめとする仕組み作りにどうも話題が行っているような。解決するには個人の努力の範囲は超えているから法令で組織を変えさせるべきだというような・・・そもそも何かあるべき論になっているようで、どうも息苦しさを感じるのですよ。

これらのことはその通りと思うものもあるし、一理あるなぁと思うこともあるし、真っ向から反対する気は毛頭無いのですけれど、でもなんだか・・・。

ワーク・ライフ・バランスは一人一人の問題なのであって、「~すべき」みたいな論議は合わないのではないかと思うのですよ。制度を整えることは当然必要です。女性の皆さんが、もっと活躍できるように、その場を作り、勤務体系を整備することも必要だとは思うんです。

が、それはまず「女性向け」であってはならないと思うんです。男性も含めて、全員!

そして一人一人の「ライフ・スタイル」を尊重すること。子どもをじっくり育てたい人はそのように、できれば早く仕事に戻りたい人はそのように、男だけれどできれば自分で育児したいという人はそのように、いや自分は仕事仕事仕事がいいという人はそのように、というように一人一人の違いを認め合うところが最重要課題なのではないかと思うのですよ。どのように働きたいか、生きたいかは、本人が決めるものであって、それを認め合う社会でありたいと思うのですよ(当然、お互いに尊重し合うことは必要)

その意味では本日の講師である、東京大学社会科学研究所の佐藤博樹教授の話は分かりやすい!!

「WLBとは社員が仕事上の責任を果たそうとすると、仕事以外の生活で取り組みたいこと、取り組む必要があることに取り組めなくなる(ワーク・ライフ・コンフリクトの発生)のではなく、両者が実現できるようにすること」

仕事(JCC流にいうならJob=会社のお仕事)と仕事以外のバランス!

仕事以外の方には当然出産、育児も入りますが、介護も、ボランティアも、趣味も全部全部入るけです。この定義は秀逸! 出産・育児だけに話を絞ってしまうと、女性の、それも一部の人だけの話になって、逆に無関心を呼んでしまいます。WLBは女性(主に既婚女性)だけの問題ではないんですよ! だから働く人全てに関わる問題なんですよ! だから、「お互いさま」になることが多いんです!

これを踏まえて佐藤氏は

「制度作りも大切だけれど、人事が取り組むことも大切だけれど、一番大切なのは管理職!! 例えば育児休業を採りたいという社員がいたら、それを歓迎し、それをきっかけに職場活性化、生産性向上につなげるのが管理職の仕事であって、『急に育児休業だなんて困る』というのは無能な管理職の証拠」(そもそも育児休業については急なことなんて、通常はあり得ないですからね)

「時間がいくらでもあると思うから残業してしまう。もはや時間は有限の経営資産と考えるべき。仕事ができないのを時間で埋めるなんてことは、問題の本質を隠しているだけ。できないのならできるように業務改善などに職場をあげて取り組むべき。なぜ生産現場でやってきたこうした基本的な活動が、ホワイトカラー職場ではできないのか?」

全くもってその通り(そう考えていたんだけど、自分だけ変わりもんなのかと思っていたわ・・・)

論点を整理しますと

1)WLB問題は女性の働きやすい職場作りの側面はあるけれども、むしろ全ての人、多様な働き方(価値観)を尊重できるような組織づくりをしていくこと。

2)そのためには、『時間』は有限の資産であることを再確認し、一定の時間内で職務を遂行できるように管理職がマネジメントすることが重要(これって、本来の、ごくごく当たり前のことなんですけどね。時間内で終わらないなら、終わるように業務の効率化(やらない化を含めて)を行うべき)

3)このような状況をつくるためには、一組織での取組も重要であるけれども、社会全体が取り組む必要がある

もっとざっくりいってしまうと、多様な価値観が認め合える組織、社会づくりなんですよね。

というと話は簡単そうだけれど、「多様な価値観」というと、それぞれの人が自分はどうしたいのかを考えなければならなくなってしまうのです。だから、WLB問題というのは、キャリア開発も同時に進めていく必要があるんですよね。

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