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2008年3月22日 (土)

リクルーターさん 気をつけて

昨日の記事。喫茶店で書いていると、前の席で国内大手の通信会社のリクルーターさんが就職活動をしている学生さんと話をしていました。どうもこの後面接を控えているようで、その会話の気になることと一たっら・・・。すみません、つい聞き耳を立ててしまいました。その内容をここに記すというのは取っても良くないことと思いながらも、どうしてもいいたいことが1つ・・「リクルーターさん、あなたの一言がその学生の一生を決めかねないのですよ」ということ。

このお二人も、面接を控えているとあって、会社のこと、仕事のことに関わる学生さんからの質問にリクルーターさんが答えた後、エントリーシートを元に模擬面接みたいなのをやっていました。

「じゃぁ、この『学生時代に挑戦したこと』ということについて2~3分で話してみてもらえますか」とリクルーターさんがいうと、喫茶店の中だというのに面接口調で学生さんが、話し始めました(これが結構大きな声なんで、実は聞き耳を立てなくても聞こえてしまうんですなぁ・・・)。一通り聞いた後、リクルーターさんがここはこんな風に言った方がよいかもしれないと、アドバイスをしています。それは聞いて学生さんはなるほど!といたく納得。

そうか最近のリクルーターさんは面接のアドバイスまでしてあげるんだ~と思いながら聞いていたのですが、まてよまてよ・・・・

学生さんの話は自分の経験、サークルを取りまとめるに当たって苦労したことなんかを話しています。荒削りなんですけれど、いい話なんです。ところがリクルーターさんは、それを自分の文脈、自分の価値観で捉えてしまうんですよね。プライベートな話だと思うので詳しくかけませんが、学生さんが言っていたのは「それまでは一人のプレーヤとしてサークルに参加していたのだけれど、責任者になるとそれではすまされなくて、それぞれがやりたいこと、考えていることも実現してあげたいと思うし、とはいえグループでやっていることだからそれぞれの人にも我慢してもらうことも必要。そうするとグループで目指そうとするところをイメージだったり、理論だったりで説明して、みんなの向いている方向を揃える必要がある。そのことに苦労したけれどやりがいを感じていた」ということ。テーマである「挑戦したこと」ということそのものが話の中に登場しないので、「この価値観の違う人たちの集まりを1つの方向に向けていくというのは、今考えるととても大きな挑戦でした」みたいに、言葉を出せば、それでぐっと良くなるし、どこを挑戦と考えているかが聞き手に伝わるから良いなぁ、と聞いていました。とくに組織の中で求められるヒューマンスキルという観点から言うと、この学生さんの経験はとても得がたいものです。

が、リクルーターさんは違いました。「あなたのやったことは分かるが、やっていく上で何が問題で、それをどう解決したかを話した方がよい」というのです。価値観の違う人にどう接したかとか・・だそうです。リクルーターさんにとっては「挑戦」というのは何か難しいことにチャレンジして、それを克服すること、という文脈(というか枠組み)があるようなんです。それでいうと学生さんの話というのは確かに物足りないかもしれません。

ここで恐いのは2つ。

1つはこのリクルーターさんに出会った人はみんなリクルーターさんの考えに沿った受け答えを覚えて面接に臨むようになってしまうこと。それで採用が決まるとすれば、その会社はそんな人ばかりになってしまいます。しかも、まだ会社の中を知らない学生さん達ですから「会社ってそういう価値観を求めるんだ」と無意識のうちに思ってしまいます。入社の段階で金太郎飴みたいになってしまいます。

リクルーターさんの考え、価値観が会社にあっていればまだ良いですが、ずれているとどうするんでしょう?このリクルーターさんも入社3、4年目くらいでしたかが、そのくらいの人にこんなことさせて大丈夫なんでしょうか?

2つめは、その指導を受けとめる学生さんが、これがまた正直に額面通り受けとめていることです。熱心にメモを取っていましたが、それはこのリクルーターさんの個人的な見解であって、会社の考えではないのはもちろん、世の中の常識でもありません。事実、この模擬面接でリクルーターさんが指導していたことは、組織の活性化や人財の育成ということを仕事にしている私から見ると、それってちょっとおかしくない? その人の持ち味を殺していない? というものでした。その会社に入りたいからこの面接ではリクルーターさんの言うとおりにしてみよう、見たいな、ある種の割り切った対応ができているといいのですが、「どうも社会人というのはそういうことが求められているらしい」と思われてしまうと、ちょっと困る。

リクルーターをしている方々は、自分の不用意な一言が学生さんの価値観までを変えてしまうこともあると自覚して欲しいものです。とくに、就職活動を上手くやってきた人、会社の中で上手くやってきている人ほどご留意いただきたいものだと。

また、学生さんも、リクルーターさんの言うことは、それが100%正しいわけではないということも頭の片隅に入れておいてくださいね。

追記

別の質問項目に「リーダーシップを発揮したこと」みたいなものもあった様子です。これ、リーダーシップの定義によってかなり内容変わってきますよね。リクルーターさんは「集団を束ねて引っ張っていくこと」みたいな文脈で話していましたけど、果たしてそれでよいの?

というより、日本屈指の通信会社がその程度の社員教育しかしていないのかと思うとがっくり・・・。サービス悪いはずだわ・・・。いや、たまたまそういう場面だっただけかもしれないけどね。

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