内的キャリアにこの一冊!

  • 横山哲夫・今野能志ほか: キャリア開発/キャリア・カウンセリング
    キャリアって何? というところから、キャリア開発の目的、組織でどう展開するか、さらにはキャリア・カウンセリングの進め方まで取り上げたもの。人事、キャリア・カウンセラー必携、お買い得。
  • 小野田 博之: 自分のキャリアを自分で考えるワークブック
    就活前の自己分析や、働き出したあともキャリアの節目でどうぞ。自分のことは自分で知ろう!
  • 横山 哲夫: 個立の時代の人材育成
    人事担当者は必読!

Oli-Oliの記

  • 構造の美~エッフェル塔
    OLI OLI ~ ハワイではHappyという言う意味だとか。 「折々(おりおり)」に掛けてみました(おやじギャグなんだから全く・・・)。 街中、山中・・・・歩いて(食べて)気づいたこと、おもしろかったことを取り上げてみました。
無料ブログはココログ

« 働くことの意味 | トップページ | 柏レイソル 岡山選手 »

2007年1月24日 (水)

ホワイトカラー・エグゼンプション制度見送り

ホワイトカラー・エグゼンプション制度見送りになりましたね。やれやれ。国民の賛同が得られていないからとありましたけれど、米国でもやっているから・・・みたいなのでは説得力はありません。

趣旨としては「時間で成果をはかることに適さない仕事は成果に対して支払うべきであって、時間で支払うのはおかしい。時間の概念を捨てることで、真に自由な働き方が得られる」というように、働く人にとって良いもののようないわれ方をしていますが、それは美化しすぎではないかと思いますよ。

時間で成果をはかることに適さないといったって、そもそも成果そのものを測定できなくて困っているのが日本の企業なんですよ。米国のように職務記述書(ジョブ・ディスクリプション)がしっかりしていなくて、職務範囲が曖昧なままですから。曖昧な代わりに総合に融通しあってきたから生産性が高いし、いろんなことができる人が育ったんですよ。

どこからどこまでをやるべきということをはっきりさせないままに、成果だなんていったら、できる人は際限なく仕事が広がっていくことになりそうです。できない人はいつまでやっても帰れないし、できる人はどれだけ沢山やっても次から次へと仕事が湧いてきて帰れないということになるんじゃないでしょうか?

逆に「それは私の仕事じゃございませんのよ、ほーほっほっほ」といって消えていく人も増えそうだし。

それに時間管理というのは必要だと思うんですよ。時間管理をやっているから、「生産性」という概念が出てくるんです。質とスピードといいますかね。時間の概念を無くすと、のんべんだらりとやっても、てきぱきやっても、要は結果が同じならいいんじゃない?ということになるわけです。それでほんとにいいのかねぇ?

いや、そんなことにはならい。そのためにマネジャーがいるではないか! という意見もありそうですけど、そのマネジャー自身が、このところ組織のフラット化だとか、プレイング・マネジャーだとかいって余裕がなくなっているんですよ。一緒に働いていないという職場も増えているんじゃないんでしょうか? それでは何をやってもらうのかも明らかにしづらいし、成果も明確にできません。

それに「君、今月は随分会社にいるね、早く帰りたまえよ。○○時間こえたら健康診断を受けてもらわなくてはならなくなるからね」と注意しても、「じゃ、できてなくてもいいですか~」みたいに開き直られたりして。

もう一つ気になるのは、年収で区分するということ。なんだか「時間で成果をはかるのが適さないので」という話とは軸が違っているように思いませんか。仕事の質でいうんなら分かりますけどね。

ところがこの仕事の質を定義するのが難しいんです。だから年収水準を持ってきたのではないかと邪推しそう。

しかも400万円ですって。「400万円以上は払いまへん」と言われているようなもんですよ。年収400万円といったら、ボーナスを別にもらったとしても月33万円くらい。社会保険料が3万円くらいは取られそう。そして所得税が1万円弱源泉徴収されますね。さらに住民税もありますね。とすると20万円台後半くらいかな。これでやっていけるの? 結婚して、子ども育てられるの? ホワイトカラー・エグゼンプション制度導入したら、成果に対して払うんだから、今以上に年齢に応じて給与が上がることはなくなりますよ。この辺りの幻想を引っ張ったまま議論している人が多いので要注意です。それにしても厚生労働省って少子化対策もしているんだよね・・・。逆行してません?

ちなみに参考にされている米国では週455ドル、年間10万ドル以上が対象だそうじゃないですか(1月30日号のエコノミストより)。年間10万ドルって、1000万円以上もらっているということでしょ。1000万円以上だったらねぇ、まぁいいか・・・という気に・・・・なるかどうかは知りませんけど、ちょっと違いすぎませんか?

賛成派の人はちょっと現実を見ていないような気がします。時間管理をなくすことで、自分のやるべき事が終わったらすぐに帰ることができるので、付き合い残業だとかもなくなるし、ワーク・ライフ・バランスもよくなるんじゃないの? と考えていらっしゃるようですけど、そうはならないですよ。

というわけで、私としてはホワイトカラー・エグゼンプション制度見送りは、「もっときちんと実態を見て考えましょう」という意味で大賛成。時間外割り増しはなくしてもよいかなと思うですけどね(時間外割り増しは拡大の方向だそうですよ。なんでかね? よけいにサービス残業、隠れ残業が増えるだけなのに・・・)

« 働くことの意味 | トップページ | 柏レイソル 岡山選手 »

働くということ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/58640/5059386

この記事へのトラックバック一覧です: ホワイトカラー・エグゼンプション制度見送り:

» ホワイトカラーエグゼンプション@中年おやじ情報屋台 [中年おやじ情報屋台@中年おやじのネタ処]
[続きを読む]

« 働くことの意味 | トップページ | 柏レイソル 岡山選手 »

お勧めHP

お勧めBlog

InBook